発達障害は、以前は保護者の愛情不足や養育の誤りと思われていたことがありました。しかし最近では研究が進み、発達障害の子供は、生まれつき脳の機能に違いがあることがわかりました。脳の機能の違いが行動にも影響しているのです。
 子供の脳の働きの特徴を知り、特徴に合わせた支援をすることが必要です。

(1)脳の働き

 脳には、それぞれ視覚や運動、記憶などをつかさどる部位があり、それらが「神経ネットワーク」でつながって、物事を総合的に判断しています。





 記憶の中枢「海馬」や、感情や情動の調整をつかさどる「扁桃体」は、脳の内部にあります。

 発達障害は、脳の各部位の機能や神経伝達回路がうまく機能していない状態です。
しかし、「できない」訳ではなく、情報処理の仕方を練習したり、自分なりの方法で対処するコツをつかめば改善していくことが多いことがわかっています。

 不適切な行動を無理やり抑制したり、禁止するだけでは、行動の修正につながらない場合がほとんどです。その行動がどこからくるのか考えることが、不適切な行動を起こさない環境を作る第一歩となります。
 子供は、「いつも叱られる。」という低い自己評価から開放され、自己肯定感が高まるでしょう。これが二次障害の予防につながります。

「二次障害」とは・・・
 発達障害では、もともとの障害特性による主要な症状(主症状)の他に、随伴症状を伴うこともあります。
 また、様々な環境要因が加わることで、暴力や社会不安障害・不登校など、二次的な障害(二次障害)を生むことがあります。

 発達障害があっても、適切な養育や教育を行うことで成長し、社会適応が可能となります。
 二次障がいを予防するためにも、子どもが早期に適切な療育を受けられるようにすることが、非常に重要です。
(引用元:東京都多摩府中保健所「発達障害のある子どもへの対応」)